Yogyami 「L‘inizio ~はじまり~」 of Gallery Forgotten Dreams

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Art Gallery
Gallery Forgotten Dreams


                 ヨギャミ

Yogyami 「L'inizio ~はじまり~」

きらきらCUBE.jpg



2015年2月28日(土)~3月29日(日)
12:00 ~ 19:00
月・火曜休


オープニング・レセプション 2月28日(土) 17時より
Gallery Forgotten Dreamsにて




            温かな光に満ちた世界。
            笑顔と愛と歌と(そして美味と)が画面から溢れ出してくる。

            Yogyami(ヨギャミ)は大阪府に生まれた日本人女性作家である。
            だが、その活動は日本という枠に収まるものでは無かった。
            学校を卒業した後、イタリア・フィレンツェの修復工房に入り、モザイクを中心とした
           制作を行なっていた。
            さらにその後日本に戻ると、アメリカと日本で活躍する壁画家のアシスタントとして
           働くこととなる。
            そうした経験を通じて、異なる文化・価値観を目の当たりにし吸収していくことにより、
           独自の感覚・センスが磨かれていった。

            その、言わば「修行時代」にはあまり積極的な制作活動は行なっていなかった。
            転機となるのが、今回の表紙・DM掲載作品でもある「キラキラCUBE」である。
            2011年のシェル美術賞に応募すべく久々に本格的な制作を行なったこの作品が
           めでたく入選。
            引き続き翌2012年のシェル美術賞、FACE2013へと立て続けに作品を制作・応募し、
           見事に連続して入選を果たすこととなった。
            FACEでは、居並ぶ大作の中オーディエンスから高い評価を受けるなど、一気にその
           存在感を高めている。

            彼女の作品のベースはしばらく暮らしたイタリアの街の風景である。
            それ程高くない建物が隙間無く建ち並び、細い街路を隔ててそれが折り重なっている。
            きっちりと揃えられてはいないのだけれど、小気味良いリズム感と全体的なテイストの
           統一感によって、街並みとしては美しくまとまりを見せてくれる。
            そんなイタリアの街並みをきっちりと描きつつ、そこに加える色彩は現実とは全く異なる
           鮮やかな色をさまざまに用いぶつけている。
            しかし、天性の色彩感覚の鋭さにより、画面からはむしろ品格を感じさせてくれる。
           決して煩くなったりどぎつくなったりすることは無いのだ。
            細かいところまでしっかりと描く作風ながら、油彩一本で勝負していることもその質感を
           高めている要因の一つである。

            そんな作品を観ていると、思わず気分が浮き立ってくる。
            夜景の作品でも、街全体が浮かび上がるかのような温かい空気を生み出している。
            ほとんどの場合彼女の作品に人物が描かれることはない(特に最近は全く無くなって
           いる)。
            しかし、そうした表現により、人物を描かなくとも人のぬくもりを感じさせてくれ、
           イタリアの人々が生活のモットーとしている  ”Amore,Cantare,Mangiare”(愛と歌と食と)
           そのものの楽しく朗らかな情感が伝わってくる。

            しかも彼女の作品は皆周囲が裁ち切られるように切り落とされている。
            それは画面の範囲内に収まり完結してしまうこと無く、世界がその外側に繋がって
           いることを示している。
            それによって、画面に描かれている以上のものを表現しようとしているのだ。

            爽やかな日差しが降り注ぐ日中は、街の外、一段と低いところにあるひまわり畑と
           その間を流れる川からゆるやかな風がささやくように街を吹き抜けていく。
            ぼんやりと街灯が点り出す夕刻になると、もっと丘の上の方にある教会から鐘の音が
           穏やかに響き渡り、仕事の終わりを告げ楽しい夕餉へと人々を誘っていく。
            そうしたイタリアの人々の暮らしや、彼らの大事にしている日本とはちょっと異なる
           時間や空気を、実際にそこに行ったことの無い者にでも想像させ「体験」させてくれる。
            Yogyami作品の魅力の根幹はそこにある。

            作品を壁に飾れば、そこが窓になり空間と時を超えてイタリアへと繋がり、わずかに
           土の香りのする乾いた風がふわりと吹き抜けていくのを感じることができるだろう。



       作者のことば

           私の描く街並みの住人は、家の中に居て、
           家族や愛する人と過ごしています。

           夜の窓から漏れる灯りに、
           昼の色とりどりの街並みに、
           夜の雨に濡れる窓ガラスの水滴に、
           日常の平和な幸せのイメージを
           色彩により表現し、
           描いています。

           生活の基本である家の中こそが、
           まず平穏であることが
           世界平和の第一歩と考えます。

           個々の家庭の幸せの灯りが
           やがて世界全体を余すところなく彩る。

           そんな世界を夢見て描いています。




   よぎゃみ プロフィール

     1975年 大阪生まれ
     1998年 奈良芸術短期大学美術科洋画コース専攻科卒業
     1999年 ハートランド近江八幡絵画コンクール 京都新聞社賞  
     2001年 渡伊(フィレンツェ)
         レオナルド パッセリ工房へ入房。
     2002年 グループ展「la mostra」(MAYDEY CLUB・フィレンツェ・イタリア)
     2011年 シェル美術賞2011 入選 
     2012年 グループ展「PrologueⅧ」(GALLERY ART POINT・銀座 ・東京)
         シェル美術賞2012 入選
     2013年 グループ展「New Year Selection 2013」(GALLERY ART POINT・銀座 ・東京)
         損保ジャパンFACE2013 入選
         アートフェア Art Santa Fe 2013(SANTA FE CONVENTION CENTER・サンタフェ ニューメキシコ州 ・米国)
          グループ展 「忘れられた夢」 (Gallery Forgotten Dreams・ 清澄白河・東京)
     2014年 グループ展「New Year Selection 2014」(GALLERY ART POINT・銀座 ・東京)
         グループ展 「FACE展2013-2014選抜作家小品展」(REIJINSHA GALLERY,Tokyo・銀座・東京)
         アートフェア 「THE ART FAIR+PLUS- ULTRA 2014」 (spiral garden・表参道・東京)
     2015年 個展 「L‘inizio〜はじまり〜」 (Gallery Forgotten Dreams・ 清澄白河・東京)
          個展 「タイトル未定」(GALLERY ART POINT・銀座 ・東京) 予定





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