青木恵美子 いつもここに of Gallery Forgotten Dreams

GFDロゴマーク最小.ai

Art Gallery
Gallery Forgotten Dreams




青木恵美子 いつもここに



PREENCENo.26-500pix.gif



2015年 6月13日(土)~ 7月 5日(日) 
12:00 ~ 19:00
月・火曜休

オープニングレセプション 6月13日(日) 17:00より






    作品と対峙することで、現在の自分を映し出し心の世界をより鮮やかにしてくれる


      現在と不在、そして投影。今回展示のキーワードである。

      Gallery Forgotten Dreamsでは3回目の個展となる青木恵美子は、「epiphany」シリーズで特に定評があり、
     百貨店やアートフェアでも人気を博している。
      その穏やかでありながら湧き上がる力をも与えてくれる作品は、既に多くの方に愛されている。
      しかし、その一方で青木は今回メインに据える「PRESENCE」シリーズも意欲的に制作してきた。
      2012年の個展「沈黙の終わりに」で第一作を発表した際には、大型の「epiphany」シリーズ作品7点で
     構築していた素晴らしい色彩世界を
     受け止め反射・反映する役割を、対峙するように配置された「PRESENCE」がひっそりとしかししっかりと担っていた。

      その後の展示でも次第に変化・発展させながら制作を続け、2013年の「第8回大黒屋現代アート公募展」では
     このPRESENCEで見事入選を果たしている。

      「PRESENCE」シリーズは、基本四角く切り取られたアクリル板の周囲のみを彩色した作品である。
      それのみを直接壁に取り付ける初期の形から、額やパネルに固定するスタイルの作品へとバラエティの拡がりを
     見せている。
      近作ではアクリル板の背後に色のラインを引いたものも多い。
      とてもクールでモダンな趣がある。

      「PRESENCE」は「現在」という言葉とは裏腹に、通常作品が表現されている平面に何も描かれていない。
      アクリル板自体は透明であり、そこに壁が透けて見える。
      あるべき作品が「不在」なのだ。

      ではそこに何も表現されていないか、というと決してそんなことは無い。
      むしろ饒舌とまでは言わぬにしても、しっかり作品と対峙すれば、そこにさまざまな表象を見て取ることが出来る。
      まずは透けて見える壁。
      ギャラリーでは概ね白無地なのでほとんど表情は無いけれど、家庭などに入れば、そこの壁紙や板などの地が
     透けて見えることになる。
      そして、作品に光を当てると、アクリル板自体の輝きに加え周囲に施された彩色が複雑に反射し、プリズムや
     万華鏡を覗いているようなキラキラとした輝きが溢れ出して何とも楽しい気分になってくる。

      さらに青木が重視しているのが作品に投射される「映り込み」である。
      アクリル面は、そこに展示されている他の作品や室内の風景、さらには作品を鑑賞する自分自身などを映し出している。
      それはぼんやりとはしていても、観るものの心に静かに入り込んでくる。
      全く同じものになることは決して無いし、こちらの心の有り様によって、印象は常に変化してしまう。
      まさに「自分の現在を映す鏡」として機能するのである。

      なので、手元に置いて愛玩すれば常に新鮮な感動を得ることが出来、自らの心の世界をより鮮やかなものと
     することが出来るだろう。






作者のことば


     「Presence」は「Epiphany」シリーズと並行して制作をしてきました。
     どちらも支持体に絵の具で彩色していますが、「Epiphany」シリーズは私にとっての純然たる絵画であり、
     色が作り出す空間が外部の空間との融和を試みるのに対して、「Presence」は絵画の不在、もしくは
     不在としての絵画に外部空間をとりこみ、いわば影を本体として現前(存在)せしめる作品です。
     鑑賞者、光、反射、映り込み、時間、空間、環境などすべての要素が作品であり絵画の不在を周囲の
     映り込みが補い、側面のわずかな彩色が、意外にも絵画の基底となりうるところに、私自身はとても純粋で
     神秘的なものを感じています。絵画とは結局、何だろうと。

     作品に描かれたラインないしゾーンは理想と現実、秩序と崩壊のバランスの境界であり、日常と社会の
     中でもがいている危うい「存在」としての私の「影」とも言うべきものです。

     鑑賞者が主観を超えた客観的な存在の真実に、新しい発見と輝きをもってもし出会う事が出来たら、
     どんなに素晴らしいことでしょう。それが現時点での私の、ささやかな望みです。






あおきえみこ プロフィール

略歴:
1976年  埼玉県生まれ
2010年  多摩美術大学大学院美術研究科 油画研究領域修了

個展:
2014年  「いつかどこかで」 Gallery Forgotten Dreams/東京
      「春のように」/東邦アート/東京
      「~静かな始まり~」/東急百貨店たまプラーザ店アートサロン/神奈川
2013年  「希望のささやき‐Whispering hope‐」Gallery Forgotten Dreams/東京
2012年  「沈黙の終わりに」 藍画廊/東京
2010年  「青木恵美子展 -静かな始まり-」ガレリア・グラフィカbis /東京
2010年  「青木恵美子展」ANOTHER FUNCTION/東京

グループ展:
2015年  アートフェア東京 2015 東京国際フォーラム/東京
2014年   「A KWAII and Fantastic World」AHAF香港2014/香港
     「INNOCENT」~抽象の彼方~  日本橋高島屋/東京/大阪
     「次代のアート展」天満屋広島八丁目7階美術画廊/広島
2013年  第8回大黒屋現代アート公募展 大黒屋/栃木
     「鮮やかに...」Shonandai MYGallery/東京
     「GENOMICA」東邦アート/東京
      三越美術特選会「始点×視点」若き創造者たち 日本橋三越本店/東京
     「始点×視点」若き創造者たち JR大阪三越伊勢丹/大阪
     「忘れられた夢」Gallery Forgotten Dreams/東京
     「たいせつなもの展」靖山画廊/東京
2012年  あいちアートプログラムアーツ・チャレンジ2012 愛知芸術文化センター/愛知
      第27回 ホルベイン・スカラシップ奨学者
      シェル美術賞アーティスト・セレクション 国立新美術館/東京
2011年  グループ展 鎌倉カトレヤギャラリー/神奈川
2010年  シェル美術賞2010 本江邦夫審査員賞 代官山ヒルサイドフォーラム/東京
      トーキョーワンダーウォール2010  東京都現代美術館/東京
      第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展 損保ジャパン東郷青児美術館/東京
      「KAMINOGE」2010 松屋銀座7階画廊/東京
2009年  シェル美術賞2009 代官山ヒルサイドフォーラム/東京
2008-10年 グループ展 新宿プロムナードギャラリー/東京
2008年  「七色展」 ギャルリー志門/東京
      AOBA+ART+EAT たまプラーザ商店街/東京
2007年   とよた美術展07 豊田市美術館/愛知県
      第6回奄美を描く美術展 奨励賞  田中一村記念美術館/鹿児島
2006年  「Tremolo展」フォルム3丁目画廊/東京
      「muon展」ギャルリー志門/東京